格闘技の世界で勝利を掴むためには、技術だけでなく体力も不可欠です。
そこで注目されているのが、ローイングエルゴメーターというトレーニングマシン。
これは、室内でボート漕ぎの動作を再現し、全身の筋肉を鍛えることができる優れたツールです。
ローイングエルゴメーターを使うことで、ただ筋力を高めるだけでなく、心肺機能の向上にも大きく貢献するのです。
格闘家たちの間で、このマシンがどのようにしてパフォーマンス向上に役立っているのか、その秘密を探ります。
ローイングエルゴメーターの多面的な利点


ローイングエルゴメーターの利点は多岐にわたります。
まず、全身を使う運動であるため、上半身だけでなく下半身の筋肉もバランス良く鍛えられます。
これは、打撃や投げ技など、格闘技の多様な動作に必要な力を均等に分散させるのに役立ちます。
また、瞬発力と持久力の両方を同時に鍛えることができるため、試合中の急なスプリントや長時間にわたる体力の維持にも効果的です。
さらに、ローイングは体幹を安定させながら行う運動であるため、コアの強化にも絶大な効果があります。
強い体幹は、パンチやキックの威力を高めるだけでなく、相手の攻撃から身を守る際のバランスを保つのにも重要です。
室内で行えるため、気候に左右されずにトレーニングが可能であり、計画的なトレーニングスケジュールを立てやすいというメリットもあります。
これにより、格闘家はオフシーズンでもコンディションを落とすことなく、年間を通して最適な体調を維持することができます。
ローイングエルゴメーターを取り入れたトレーニングは、格闘家がリング上でのパフォーマンスを最大限に引き出すための鍵となるでしょう。
このマシンを使ったトレーニングは、技術的なスキルだけでなく、身体的な能力も向上させるため、格闘家にとって欠かせないものです。
実践者の声:チャック・リデルのトレーニング

ローイングエルゴメーターをトレーニングに取り入れている格闘家としては、チャック・リデルが有名です。

彼は元UFCライトヘビー級チャンピオンで、Sports Illustratedの記事で彼のローイングとレスリングのトレーニングが紹介されています。
リデルのトレーナーによると、ローイングエルゴメーターは主に脚を鍛えるが、広背筋も同時にトレーニングすることが可能で、試合中のコンディションに近づけるために彼のトレーニングに取り入れられていたと述べています。
他の多くの格闘家やアスリートもローイングエルゴメーターを使用しており、その強度の高いトレーニングが新陳代謝のコンディショニングに役立っていることが報告されています。
このトレーニングマシンは、瞬発力、持久力、腹筋、背筋、心肺機能など全身を鍛えるのに適しており、スポーツのテクニックを磨くだけでなく、肉体を鍛えて新しい次元に到達することができるとされています。
ランニングが苦手な選手のための代替トレーニング

ローイングエルゴメーターは、重量級のアスリートや長距離走が得意でない選手にとって、持久力を高めるトレーニングツールとして理想的です。
このマシンは、実際のボート漕ぎの動作を模倣し、全身を使った運動が可能です。また、心肺機能の向上にも寄与し、選手の体力維持に役立ちます。
さらに、ローイングエルゴメーターを使用することで、怪我のリスクを最小限に抑えながら、天候に左右されずに室内で安定したトレーニングが行えるため、オフシーズンや悪天候時のトレーニングにも最適です。
このトピックに関する研究も進んでおり、最近の論文では、ローイングエルゴメーターを用いたトレーニングが、重量級の選手における競技パフォーマンスの向上に有効であることが示されています。

興味のある方は、以下の論文を参照してみてください。この研究は、トレーニング方法論に新たな視点を提供し、コーチや選手にとって貴重な情報源となるでしょう。
トレーニング内容を決定するに当たり、第一優先事項として傷害発生のリスクを最小限に抑えることであった。走運動中の床反力は、走速度や走行技術およびシューズにより変動するが、体重の5倍以上の負荷がかかる”と言われる。とりわけ、高身長・高体重選手の場合は同じ1回の着地衝撃であっても、低身長・低体重者と比べ下への負荷が非常に大きくなり、長時間の持久性運動(特に走運動)を行うとオーバーユースの障害が発生するリスクが高くなる”ため配慮が必要である。
https://concept2.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/03/tokai-library.pdf
ローイングエルゴメーターの正しい使い方

ローイングエルゴメーターを使用する際の正しい使い方には、以下のステップが含まれます。
- シートに座る: まずシートに座り、足をフットストラップでしっかりと固定します。足がしっかり固定されていないと、怪我のリスクがあります。
- バーを持つ: バーを両手で持ち、腕は床と平行になるようにします。肩から背中にかけては真っすぐに伸ばします。
- キャッチの姿勢: 腕を伸ばしたまま、バーを手前に引きます。ふくらはぎが垂直になるまで膝を曲げ、できる限り前に行きます。
- ドライブの動作: 脚全体でペダルを押し返し、膝が少し曲がるくらいの位置まで脚を伸ばしたら、上半身を後ろに引きます。腕は床と平行なまま、バーを胸の方に引き寄せます。
- フィニッシュの姿勢: 脚が完全に伸びきり、肩甲骨を引き寄せた状態にします。
- リカバリー: ゆっくりとキャッチの姿勢に戻ります。腕を床と平行に保ったまま、身体の前まで戻し、上半身を起こし、背筋をまっすぐ伸ばします。
- ストロークの繰り返し: このストロークを一定のリズムで繰り返します。初心者は、まず10分間のストロークを続けてみることから始め、徐々にトレーニングの時間を延ばしていくことが推奨されます。
これらのステップを正確に実行することで、ローイングエルゴメーターを効果的に使用し、全身の筋力と心肺機能を向上させることができます。
格闘家のための週間トレーニングスケジュール

格闘家のローイングエルゴメーターのトレーニングスケジュールと負荷数を表にまとめました。
このスケジュールは、格闘家が体力と技術の向上を目指すための一例です。トレーニングの頻度や負荷は、個々のコンディションや目標に応じて調整してください。
表
週 | トレーニング内容 | 負荷数 | 備考 |
月曜日 | ローイング基本ストローク | 低負荷 | フォームの確認 |
火曜日 | インターバルトレーニング | 中負荷 | スピードと持久力向上 |
水曜日 | ロングディスタンス | 高負荷 | 持久力と心肺機能強化 |
木曜日 | 休養 | – | 体の回復を優先 |
金曜日 | パワーストローク | 最高負荷 | 瞬発力と筋力向上 |
土曜日 | インターバルトレーニング | 中負荷 | スピードと持久力向上 |
日曜日 | アクティブレスト | 低負荷 | 軽い運動で体を動かす |
このスケジュールは、格闘家が週に一度、最高負荷でパワーストロークを行い、瞬発力と筋力を高めることを目的としています。
また、週に2回のインターバルトレーニングを通じて、スピードと持久力を向上させます。
水曜日のロングディスタンストレーニングは、長時間の試合に備えて心肺機能と持久力を鍛えましょう。
休養日とアクティブレストの日は、体の回復と軽い運動を行い、次の週のトレーニングに備えます。
トレーニングの負荷数は、個人の体力やトレーニングの目的に応じて調整することが重要です。初心者は低負荷から始め、徐々に負荷を上げていくことをお勧めします。
ローイングエルゴメーターによるトレーニングのまとめ

格闘技におけるパフォーマンス向上のため、ローイングエルゴメーターは全身の筋力強化と心肺機能の向上に寄与する効果的なトレーニングツールです。このマシンは、特に重量級の選手や走ることが苦手な人に推奨されます。
利点
- 全身運動: 上半身と下半身の筋肉をバランス良く鍛え、格闘技の多様な動作に必要な力を均等に分散。
- 瞬発力と持久力: 急なスプリントや長時間の体力維持に効果的。
- コア強化: 体幹の安定とコアの強化により、攻撃の威力向上と防御時のバランス保持に貢献。
- 室内実施: 気候に左右されず、計画的なトレーニングが可能。
トレーニング方法
- 正しいフォームでの実施が重要。
- 週間スケジュールに基づいた負荷の調整。
- 初心者は低負荷から始め、徐々に負荷を上げる。
実践者
- チャック・リデルなどの有名格闘家がトレーニングに取り入れ、心肺トレーニングとして役立てています。
注意点
- マラソントレーニングの場合、膝への負荷が体重の5倍以上になることがあり、重量級選手にはオーバーユースのリスクがあるため、ローイングエルゴメーターが適しています。
このトレーニングは、技術的なスキルと身体的な能力の向上に寄与し、格闘家がリング上でのパフォーマンスを最大限に引き出すための鍵となります。
トレーニングの頻度や負荷は個々のコンディションや目標に応じて調整することが重要です。
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